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『僕は友達が少ない 8』を読みました。

 林原めぐみのラジオ番組、tokyo boogie nightの「電波私物化コーナー」ってたまに個人的な物言いすぎて全く理解不能な投稿あって面白いですよね~、こんばんみ。ペテン師です久しぶりです。
あれ・・・直近のエントリから4ヶ月もたってらぁ・・・

 さて、『僕はともだちが少ない 8巻』を読んだので薄っぺらい感想をば書こう。



内容紹介(Amazonより)
聖クロニカ学園学園祭本番、前座のような体育祭はつつがなく終わり、いよいよ文化祭当日となった。自主製作映画を上映する予定の隣人部だったが、映画の仕上げを担当していた理科が倒れてしまい、映画は未完成となり上映は中止に。残念な結果となった学園祭ののち、これまでの馬鹿馬鹿しいけど賑やかで楽しい活動の日々へと戻っ
ていく隣人部。互いに絆を深めていく隣人部の面々と過ごしながら、小鷹は隣人部への思いをいっそう強くする。そんなおり、星奈を敵視する生徒会の遊佐葵が隣人部に対して不穏な動きを見せ、小鷹、夜空、星奈、理科、幸村の関係にも大きな転機が訪れる――。残念系コメディ、ついに終幕……!?



ネタバレありんす。

 確か前巻では隣人部の存在意義が非常にフラジャイルになり、「今後どうなるんだ!?隣人部!?」てな感じでトゥービーコンティニューだったはずだが、8巻ではさらに星奈が小鷹に何気なく告ったことにより部員の気持ちも三々五々ばらばらになってしまう、というね。
あまつさえ小鷹が生徒会を手伝い始める、という謎の行為に精を出し始める、というね。
こういう仲良しメンバーの絆って一見強固だけど、その実割と簡単に、部室での楽しいスラップスティックだったりレイドバックにchillin’して過ごした日々を忘れちゃんだよね。そんでこんな感じで綻びを見せていくんだよね。うんうん。

 前巻からおかしな言動を繰り返す小鷹に落胆の色を隠せないが、そんな小鷹を”是正”するのは、やはり、志熊理科だった。
屋上での(無駄な)バトルシーンを経て、やるじゃねーかお前もな」という、もはやベタなのかメタなのか全くわからない導き方で行き着いた先は・・・

理科たちはもう友達じゃないですか

 あー長い道程だった。長い友達童貞だった。



 傷重ねて気付かされた、大事なもの握り締め~大親友の彼女のツレにパスタ作ってもらえよ小鷹!(#now playing 湘南乃風 純恋歌~小鷹に送るyell~)

 理科の白衣に猫耳カチューシャがかわいすぎる。あそこまでイライラさせられて、引導を渡すどころか傷重ねて気付かせようとした理科の友達思いっぷりと懐の深さにbig up.

 もう一人、傷重ねて気付かせた人物がいる、それは意外にも幸村であった。
最近の幸村、ほんと可哀想だったからね。何考えてるかわからない、居ても居なくてもなんら問題じゃない人物。高校のときの自分を見ているようで、なかなか痛々しく、惻隠の情が湧きまくっていた(それすらも意識しないようにしていたくらい自らを投影していた)キャラだっただけに感涙しそうになった。
By the way 小鷹がホの字の生徒会長、言動とか立ち振る舞いが黒神めだかをふつふつと彷彿とさせるのだが・・・!小生だけ?まあいいや。

 てか、漫画とかラノベって生徒会が教師陣を差し置いて実権握ってたりするじゃん。生徒会が、実績出さない部活を廃部にさせたりとかあんなん実際あんのかね?私が通っていた高校なんて生徒会なんて傀儡政権もいいとこで生徒会が積極的に中心となってやってる風の催しとか運動って実質的な企画、運営はほぼ教師陣が決めていたように思う。あと『灼熱の小早川さん』みたいな四角四面の風紀委員、または委員長ってあんなん実際にいるのかね?うちの高校、風紀委員会自体がなかったぞ。まあでも風紀委員、生徒会に比べると「委員長」は可愛げや憂いや幼さみたいな、ソフトなイメージがある。多少の無理を聞いてくれそう。「仕方ないなぁ、そこまで言うなら打ち上げのカラオケ行ってあげてもいいよ。」とか言いそう。リスペクト送るぜ、めちゃモテ委員長

閑話休題。

 さらっと小鷹に告る星奈、本当に敵なしだと思った。そして夜空が可哀想すぎる。小鷹が経験した奇跡はほとんど夜空のおかげじゃないないかいよ。気付けよ小鷹。もっと傷重ねて気付けよ。そして遊佐葵のキャラが未だにイマイチ掴めぬ。

 とまぁ、とりあえずは理科と幸村のおかげで隣人部の危急存亡の秋は終焉した?わけだが、平坂先生のあとがきによるとこれからはラブコメに戻るそう。

 以下あとがき抜粋:
どうにかヤマは超えたので、あとは1巻のあとがきで希望した感じで最後まで行ければいいなーと思っておりますがそう簡単にはいかない予感がひしひしと。

 1巻のあとがきで希望で希望した感じってなんぞ?ということで1巻をひっぱり出してきた。
この部分のことかいな。↓

ちなみにこの本の続きが出せるかどうかは売れゆき次第で、3巻くらいでサクっと終わるか長く続くことになるかも売れゆき次第なのですが、(中略)ダラダラ続けてみたいです。

 3巻で終わるどころか、スピンオフ漫画もガンガン出て、アニメ化もして、その上、アニメ化2期決定だよ!もはやアメリカンドリームである。

 つーことで、平坂先生には当初の希望通り、ダラダラ続けてほしい。

 井上麻里奈さんの夜空、最初は別段何も思わなかったが、時間が立つにつれめっちゃ好きになってた。なんかキャラクターが井上さんの中で醸成されていくような感覚。はがないラジオまたやってくれるかなー。
この曲、神曲だと思う↓




 アニソンといえば今季のアニソン結構いい。TARITARI、ココロコネクトは歌だけでもう満足してしまうよね。貧乏神が!のEDとか超すき。
 今更だが、去年のアニメで出色だと思うアニメソングはこれである↓自分の中で頭一つ飛び抜けてた感がある。
フリージングよりMARIAでcolor

colorつながりで言えば、ほっちゃんの「coloring」は一時期何回リピートしたかわからんくらいはまったぜー


 尻きれトンボ的な紹介になるけど、またまた今更だけど、ペルソナ4のサントラめっちゃいい!
 そしてそしてRANLちゃんがペルソナ4OPをジャックした曲がso coolだよ!声とかフローは言わずもがな、リリックもヨンパない。ランルのストリートにハスラーはいない。


 しかもなんとLBさんの無料配信Mix tapeに入っててここからフリーダンロードにしてくれてる!LBさんありがとう。









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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

『猫物語(黒)(白)』を読みました

猫物語(黒)(白)を読んだので感想とかあまり関係ないこととか書きます。

猫物語(黒)



内容説明(amazonより)
西尾維新が放つ青春怪異譚、待望の最新刊!
アニメ『化物語』絶賛御礼!ついに語られる、ゴールデンウィークの真実。
完全無欠の委員長・羽川翼が魅せられた怪異とは?
……知らぬまに、落ちているのが初恋だ。



猫物語 (白)



内容説明(amazonより)
君がため、産み落とされたバケモノだ。
完全無欠の委員長、羽川翼は二学期の初日、一頭の虎に、睨まれた―。
それは空しい独白で、届く宛のない告白…
<物語>シリーズは今、予測不能の新章に突入する!



 いや~物語シリーズ面白い。特に白の方は涙なしには読めない。ちなみに猫物語「黒」「白」は対になっておらず、それぞれ独立した物語です。

 まず黒から。黒と白どちらもブラック羽川がフィーチャーされた作品であるが、黒は化物語の前日譚。化物語の「つばさキャット」で、ブラック羽川さんが「お前は殺す。俺の唯一の過ちはご主人様の両親を殺さなかったことにゃん。もう同じ轍は踏まないにゃん」みたいなこと言ってたけど、そのときの両親うんぬんのことが語られる話。

 本作では、羽川さんの家庭の、とある問題が浮き彫りになります。羽川さんちに忍び込んでそれを知った阿良々木くんは恐ろしさのあまりほうほうの体で妹たちの待つ家に帰ります。
その場面が一番ゾッとしました。

 こんなおぞましい家庭で育まれた羽川さんと、西尾維新氏が10年かけて書いたという『少女不十分』に登場する少女Uとをダブらせてしまうのは私だけではないはず。羽川さんも、一歩間違えたら阿良々々木さんの自転車のタイヤにリコーダーを投擲してその阿良々々々木さんの家侵入して小刀突きつけながら自分の家まで誘導して物置に監禁していたかもしれない!

 羽川さんもさ、るろ剣の宗次郎とかR-16のマキオさんみたいに感情を爆発させることができれば良かったのにね。それによって「楽」以外の感情が欠落してしまったり、超絶ヤンキーになってしまったとしても、普通であることを突き詰めて、あんな完璧人間になって、他の人格が一人歩きしてしまうよりは全然マシじゃない。

 話変わるけど、「なんでもは知らないわよ。知ってることだけ。」って小さい子供が聞いたら意味わかるのかな・・・言葉を補完すると「なんでもは知らない。知ってることだけ(知っている)」と、文末の「知っている」が省略されてるわけだけれど、ここまでは理解できるにしても、この「知ってることだけを知っている」っていう文が持つ含意を小学年低学年くらいの子供って理解できるのかなーって思います。
 ほんとこのトートロジーってやつを最初に言い出した人は無責任でずる賢い人だよね、全く。ドヤ顔で文中に同じ語句を含ませて言えば簡単に名言っぽいことが言えるってのは便利だけど、卑怯すぎる。
 「なせばなる」って諺は最初耳にしたとき「は?意味わかんねえし」とか思ってたけど、あれ「成せば成る」じゃなくて後々「為せば成る」って知ったときは往年来の溜飲が下がる思いだった。
 
 あと「何でもは知らない」、これ、ソクラテスが言うところの「無知の知」である。やはり羽川さんは聡明なお方だなぁ。
 この「無知の知」の「無知」とその対立項の「知」をそれぞれ組み合わせを替えると、「知の知」「無知の知」「無知の無知」「知の無知」の4象限が現れてくる。で、この中で最も評価されるべきは羽川さんのような「無知の知」なわけだけれども、よく考えてみると一番カッコイイのって「知の無知」だよね!むしろ羽川さんこっちじゃね?あいつ「知の無知」だろ!羽川さん自分で気付いてないだけじゃん!やっぱかっけーわ!きみの「知」に気づいておくれ!!

 まあ最強は「知の知」だけどね!


 またつまらぬことを書いてしまった・・・。

 印象的なせりふは、忍の「手本を示してやるからそこで見とれ、見蕩れとれ。
ぱないの。このわっか状の食べ物、マジでまいうー。正に甘味の詰まった指輪の宝石箱じゃ
 若いなー。俗っぽいなー。てか迷走しすぎ。でもこのトレンディでブレブレのキャラ設定も物語シリーズの楽しみ方のひとつ。ライトノベルっていいよね。

 つーことで忍も登場して阿良々々々々木さんとバトるブラック羽川を助けます、はい猫物語(黒)の感想終わりー


 そして白のほうは第2シーズン突入の巻!

 猫物語、白はまじでオススメです!めちゃくちゃいいよ!正直(黒)と比べると黒の方はかなり見劣りする。
 ほんと白は物語シリーズの私が読んだ中で最もお気に入りの巻である。恋と本当の自分と家族に対するケジメを付けた羽川さんの頑張りは涙なしには読めない。
 今作、なんと語り部が羽川さん!ブラック羽川の他にまた羽川さんが新しい「苛虎」という怪異を作りだしてしまう。今度は猫ならぬ虎である。多重人格の一人が一人歩きしてしまったような感じ。この虎がまた曲者で、仮借ない性格と見るものを圧倒するような風格。こんなやつに猫が勝てるのかよ、とか思うけど阿良々々々々々木さんが無茶苦茶かっこいいので勝ちます。ほんと「ヒーロー」の書き方上手いなーって思いました。
 見所がぎょうさんあって、家がなくなった羽川さんが戦場ヶ原さんと寝食を共にしたり、阿良々々々々々々木さんちに泊まったりします。阿良々々々々々々々木さんのベッドにマーキングする羽川さんの乙女心を垣間見て、悶えてしまいました。羽川さんの恋心を忖度すると、心臓がきゅ~っと締め付けられてきます!でもそれは心なしか心地の良いもので、自分のベッドで掛け布団を羽川さんに見立てて抱き付き、ギューっとhold you tightして、足をバタバタさせてみました。枕がウーロン茶の匂いしました。
 あと阿良々々々々々々々々木さんの両親の職業が判明します。いい親御さんです。息子のことも信頼しているし。
 本作のテーマはすばり「家族」!羽川さんが放つ「おかえりなさい」っていう言葉が持つ暖かさと強さと器の大きさとを感じたとき、目頭が熱くなった。

 阿良々々々々々々々々々木さんはほとんど現れません、最後においしいとこ持ってくだけです。羽川さんがあんな大変な状況だったのに、彼は何をしていたのか。続いてセカンドシーズン第2章、『傾物語』を読みます。
 








 そういえば、アニメ、偽物語の歯磨きシーン想像以上のエロさだったなぁ。
キタエリのアフレコ秘話


 そういえば2、この間のスペシャルウィークのおぎやはぎのメガネびいき「魔法小木、おぎかオギダ」の茶番がめちゃくちゃ面白かった。斎藤千和さん、キタエリが収録で参加、悠木あおちゃんが生出演でした!キタエリがいきなり宣伝しだしたのにはふきました。




 そういえば3、月火ちゃんのキャラソンがプラチナグッド。好きです。













テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

空色パンデミック1 (ファミ通文庫) を読みました。



『空色パンデミック 1』
空色パンデミック1 (ファミ通文庫)


Amazonより
内容紹介
第11回えんため大賞優秀賞受賞、胸騒ぎと空騒ぎの「ボーイ、ミーツ、空想少女」。
「見つけたわよ、ピエロ・ザ・リッパー! ジャスティスの仇、とらせてもらうわ!」「……はい?」高校受験の日、駅のホームで、僕、仲西景は結衣さんと出逢った。彼女は“空想病”。発作を起こすと、正義の使者とかになりきってしまう。空想病にもいろいろあって、もし“劇場型”なら、他人に空想を感染させ、世界を滅ぼしかけたこともある危険な存在。だけど結衣さんは通常の“自己完結型”。そんな彼女に、なぜかつきまとわれる日々が始まった。発作を起こしていないときの彼女は、端的に言ってただのわがまま娘。空騒ぎに付き合ってられない。最初は、そう思っていた。――でも、それだけではなかった。




いわゆる、セカイ系のライトノベル。「セカイ系」というレッテル、概念、ジャンルに対する筆者の考えとかが滲みでているような気もする。空想病やら劇場型やら、トゥラム派やら、世界観と設定の説明に序盤ですこし疲弊してしまったが、後半のたたみ掛けは秀逸で「空想病」という中2病をうまく活かしたクライマックスにグイグイ引き込まれます。


「新世界の創造を止めるには、神を殺すしかない。全人類は穂高結衣を始末しようと躍起になっているよ。中西、君は今、世界の命運を握る大きな選択を迫られているんだ。すなわち・・・・・・」

―セカイを守るか。キミを守るか。


これほどまで自意識的にセカイ系をテーマにした本作。


ちなみにセカイ系とは過剰な自意識を持った主人公が(それ故)自意識の範疇だけが世界(セカイ)であると認識・行動する(主にアニメやコミックの)一連の作品群のカテゴリ総称。『イリヤの空、UFOの夏』『最終兵器彼女』『エヴァンゲリオン』とかセカイ系にカテゴライズされている。








「空色パンデミック」ほどメタにセカイ系と呼ばれる世界観と設定、ボーイミーツガールを表現した作品は古今東西数多あるライトノベルの中にあっただろうか!多分ないだろう!



無原罪の十字剣(インセントブレイド)、永遠の贖罪(エターナルアトーンメント)、三位一体の十字剣(トリニティソード)を振り回しヒロインを守ろうとする主人公にも、中2病のようなものを患っていた頃を思い出した。思い出しただけで、だからなんだよって話なんだけどさ。



いきなりだけど、大学にはいろんな人がいるじゃない。ファッションセンスに長けた読モ、完全夜行性のクラブDJ、アダルトビデオに出演する人、ネットゲームでレアアイテムを売買、換金する人、公言できないようなことをやってる人、震災以降ソーシャルネットワーキングサービスを活用してボランティアのプロジェクトを立ち上げ各メディアからの取材に応じるのに忙しい人、就活はまともにしないバンドマン、メジャーデビューしたバンドマン、サークルのためだけに登校するリア充、帰国子女、陰キャラっぽいのにタトゥー入ってる人、留学してそこで出会った外国人と結婚して大学辞めた人、アニオタ、他大学に転入した人、コミュ障、一回も授業に出ずに単位を取得する狡猾な人。

一時期、こんなに多種多様な人達が在籍する大学という教育機関で俺は少なからず自分の可能性を見失った。あらゆることに対する意欲をなくしかけた。とことん無欲恬淡な人間に成り果てた時期があった。こんだけの人間の多様性を目の当たりにして己の将来性、重要性に価値を見出せなかったのだ。単純に人の多さにめまいがしたし、どんな人も苦労したり、喜んだり、笑ったり、泣いたりしてるってことを、そんな当たり前のことを、強く意識して、意識しすぎて自分を埋没させた。

小学生の頃、父親とプロ野球の試合を見に行った際球場に溢れる多くの観客を見てこの世の中で自分だけが特殊な存在ではないことを知ったような、そんな衝撃を、大学入学を通して経験した。衝撃とまではいかなくとも、少なくとも刺激ではあった。自分がそれだけ狭い世界で生きていたってことだけど。高校生までは物理的にも行動できる範囲は狭かったし、器も小さい俺なんかは視野も狭窄だったんだろう。まあ、その刺激をプラスのモチベーションへと昇華させたこともあったにはあった。

世界には、単純に人口でも数十億もの人がいるのだ。その中で何かに秀でた人なんかはべらぼうに居るわけで。小規模な村で生きていてもこのご時勢では人の能力、才能だけでなく万人の独立した意識、個人が存在することを意識せざるを得ない。

自分だけがこの物語の主人公ではないという揺ぎ無い事実から目をそらしたいけどできない人、人生では皆が皆それぞれが主人公なのだ、という理を受け入れるには、まだまだ野心が有り余っている人にとって「空色パンデミック」は非常に心地の良い世界設定を体現しているのかも。

自分が舞台に立てるよう利己的にキャラ立ちさせて、傍目から見ればマッチポンプなのに、世界に不必要ないしは都合の悪いことは全面的に排除して理想の舞台を完成させる。不必要な現象に対して、ツイッターのミュート機能を適応するような生活ができたら、良くも悪くも究極的なリア充になれる。実に理想的。そんな空想から現実世界に戻されてなお、空想の世界で得た大切な存在を寵愛できるなんてなんと羨ましい!

だから空想病って誰しもが憧れるような病だと思う。楽しそう。そこに着目した作者はすごい。発想の勝利。


2巻は気が向いたら読みます。












テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

はがないの「僕」とは一体誰なのか

一つ前に書いた記事『偽物語』 感想等。の最後に一回書いて、「これ書いたらあまりにもまとまりのない記事になるなぁ」と思い消したことを新しくエントリして書く。

『偽物語(下)』の登場人物、斧乃木余接ちゃんの一人称が「僕」であることに関して書いていて思い出したことがあるのだ。

それはあるライトノベルのタイトルに関して前から疑問に思っていたこと。




『僕は友達が少ない』の「僕」とは一体全体誰のことなのだろうか。

俺が気になりだしたのは、はがないメンバーの公式ツイッターアカウントの小鷹が「そういえば『僕は友達が少ない』の「僕」って一体誰のことなんだ?」といった内容をツイートし、それに対して理科が「先輩が禁忌に触れてしまったようです」といったツイート(リプライではなかったように思う)をしたのがきっかけだ。いつ頃だろう。6巻が出たあたりだろうか。


主人公である小鷹は「俺」だし、隣人部のメンバーでも「僕」と言う人はいないと思うのだが。

主人公の一人称は「俺」ということを考慮し忘れただけの単なる凡ミスだろうか?



もしくは、「すべては友達がいない「僕」が想像した「はがない」というストーリーでした」という夢オチの類の伏線とか。怖い。

一人称が「僕」のキモオタが小鷹という金髪イケメンで理想の妹がいる架空のかっこいい男に自分を投影して美少女たちと戯れるハーレムな日々を空想しているだけだとしたら。歌野晶午の『女王様と私』のようなラストだったら。すべては盛大な「釣り」だったら。すべては「僕」の妄想あるいは夢だったら、怖い。白昼夢とかだったらもっと怖い。怖すぎる。タイトル自体が伏線とか釣り針が大きすぎます。ただの深読みだけど。


まあ普通に「僕」は小鷹自身なのだろうとは思うけど、『俺は友達が少ない』であるはずなのに、何故「僕」なんだ。そこまで気になるという訳でもないが。




テーマ : ライトノベル
ジャンル : 本・雑誌

『偽物語』 感想等。

西尾維新先生の『偽物語(上)(下)』の感想とかあまり関係ないこととか書きます。



                   偽物語(上) (講談社BOX)     偽物語(下) (講談社BOX)


内容(「BOOK」データベースより)
“ファイヤーシスターズ”の参謀担当、阿良々木月火。暦の妹である彼女がその身に取り込んだ、吸血鬼をも凌駕する聖域の怪異とは!?VOFANの“光の魔術”は鮮やかに花開き、西尾維新が今、“物語”を根底から覆えす―これぞ現代の怪異!怪異!怪異!青春は、にせものだけでは終らない。


評価なし。

俺は物語シリーズを時系列順に読むのではなく刊行順に読んでいる。物語を純粋に楽しむには、刊行順に読むのが最良だと思う。とはいってもまだ第3弾、しかも実は傷物語は読んでいないんだけどね。その理由はこれ以上ないくらい単純で、ストーリーを知らない方がより映画を楽しめるのではないか、という全く浅はかかつ無粋な考えに基づくものである。ミステリなどでは実際に物語がどうなるか事前に知っていた方が楽しめるという意見もあるくらいなのに。
もう一つ、早く現在の刊行ペースに追いつきたいという気持ちもあって、アニメで見る分はとりあえず読まずに置いといてその先の物語を楽しもうと。どの順番で読んでも一応は楽しめるのだし。恋物語が出るまでに鬼物語を読み終わりたい。そうしないと恋物語のひたぎエンドで友人にネタバレされそうで怖い。偽物語を読み始める前にアニメ化すると知っていたら偽物語も飛ばしたかもしれない。こんなことを言っていると熱心な西尾維新ファンに怒られそう。ごめんなさい。




『偽物語』は化物語の後日談。暦の妹の月火ちゃんと火憐ちゃんと、詐欺師で偽者の貝木泥舟、陰陽師で本物の影縫余弦にまつわる物語。ガハラさんがそれなりに過去と決別できた物語でもある。自分も阿良々々々々木さんのようにガハラさんに監禁されたひ。


貝木は胡散臭すぎるペテン具合と泰然自若の態度が見ていて頼もしい。戦場ヶ原に傷を負わせたことを差し引いても好きなキャラクターである。影縫の方は関西弁を話すこれまたユニークなキャラクター。地面に足をつけることができないようだが、日常生活で困らないのだろうか。破天荒で頼もしい性格は『AIR』の観鈴ちんの叔母、晴子を連想してしまうのだけれど観鈴ちんのおかんよりは人間らしくない(当たり前)。影縫とツーマンセルを組む斧乃木余接はただの痛い奴だったが、多分アニメでは可愛いのだろう。火憐ちゃんと月火ちゃんも可愛いんだけど、一番は忍ちゃん。忍ちゃんのかわいさ、ぱないの!ギャグシーンとバトルのギャップ、ぱないの!てかキャラ設定が破錠しているよ。

ただ俺はミスタードーナツが何故あんなに女子の間で人気を博しているのかが理解できない。そもそもドーナツ自体になんの魅力も感じない。あの食べ物そんなに騒ぎ立てる程おいしいか?よく街中でミスタードーナツを買うために店の外で並んで待つ列を見かけるのだが、何故なのだ。あんなの食べても口の中乾くだけじゃないか。ポンデリングとかもまずくはないけどおいしくもない。本当に何故人気があるんだろう。わけがわからないよ。




下巻で月火ちゃんのある特性が明らかになるのだけれど、これがかなりショッキングである。そんな月火ちゃんに対していつもと変わらない旧態依然とした接し方を貫く暦お兄ちゃんがかっこいい。ライトノベルの主人公は個人的に好きになれないキャラクターが多いのだけれど阿良々々々々木暦さんと「はがない」の小鷹においてはその限りではない。

しかしよく考えてみると、本質的に登場人物だけで成立している化物語シリーズの登場人物で嫌いになれるキャラなどいるはずがない。この作品の面白さとは登場人物だけで成り立っている物語内において登場人物が勝手に活きるのを見ることにあるからだ。八九寺と暦がアニメ化の話をしようとも、キャラ設定に言及をしようとも、阿良々木のツッコミがベタすぎても、どれだけメタでベタな議論をしようとも、物語の一貫性を保ち続ける。言うなれば読者は登場人物とその会話に対する究極の傍観者だ。だからこそ、全登場人物が一人漏れることなく魅力的なのだと思う。女性キャラで誰と付き合いたいのかと問われれば、頭をかかえざるを得ない。皆可愛いし。
この物語シリーズはギャグパートにおいてメタとベタを組み込んだ喜劇を描く時点で一般のラノベとは一線を画すると思うのだけど、そういう会話劇を作るにあっては必ず何かしらのリスクを伴う。でもこの作品はキャラクターが勝手に紡ぐ物語だからこそ色んな飛び道具が使えるし、メタでベタなキャラ設定や会話劇を小説で書いているからこその醍醐味がある。個人的に化物語シリーズは吉本新喜劇のような決まり決まった同じギャグを何回見ても笑ってしまったり、ベリーズ工房のももちのような妙にワザとらしい自作自演のアイドルらしさを楽しむ感覚で読める小説。こういう読み方ができる小説は物語シリーズくらいだ。







アニメは2012年1月から始まるらしい。本読んだ限りでは火憐ちゃんより月火ちゃんの方が好みだったのだけれど、これ見ると火憐ちゃんがかわいすぎる!月火ちゃんよりも女の子らしいじゃないか!楽しみ。





ラストの偽物と本物はどちらが価値があるかという思考ゲームで、「偽物は本物になろうとする分だけ本物より価値がある」という話があったが、さもありなん。面白い論理ですな。この文脈では本物という概念には優劣より順位付けが重要な要素として関わってくるのかな、なんて思う。偽物と呼ばれうる物は沢山あって、レプリカ、模倣、パロディ、擬態、模写、複製、オマージュ、真似、等々。「盗作」、「パクり」、「二番煎じ」などと蔑まれるものあれば、サンプリングや本家取りのように(この場合少し意味合いが異なるが)思いもよらない素晴らしさを発揮するものもある。練習=模倣を繰り返すことによって本物を越えることもあって、あらゆる点で偽物には本物を越える余地がある。詐欺師の中の詐欺師、貝木のように偽者であることを貫くことで本物に成ることさえある。ただ、そんなもん全部をひっくるめた前提条件として、本物を目指すならばそりゃナンバーワンを目指すべきだと思う。すべからくランキング1位を目指すべき。世の中で「本物」の称号を与えられるにはそれ相応の苦労なり工夫なりをしなければならないし、オリジナリティーだけで勝負できるほど、「本物」の唯一性は脆くない。偽者の貝木が本物になり得たのは詐欺師の畑の中で一番になることを目指した結果でもあるのだ。

だから俺はSMAPの「世界に一つだけの花」という歌があまり好きではないのだ。ナンバーワンにならなくてもいいけど、心構えとしてはナンバーワン、ベストワンを目指すべきだろう。「もともと特別なオンリーワン」なんてある意味当たり前のことだし、本物の「オンリーワン」とは「ナンバーワン」と同義なのだから。ナンバーワン=オンリーワンだったはずなのに、いつの間にか偽物の「オンリーワン」が声高に叫ばれるようになったのはゆとり教育の産物なのだろうか。




中学の卒業式で世界に一つだけの花を卒業生全員で歌ったが、何故卒業式であの歌ったんだろう。そんな自分も当時は「いい歌だなぁ。歌詞がいいよね。」とか言っていたタチなんですけどね。





・・・俺は一体何の話をしているのだ。








「正義の敵」とは「悪」ではなく「別の正義」という論も妙に納得。

「悪」と呼ばれる物や者も自分たちの正義のために動いてるのであって、両者の間には決して相容れないものがある。―僕はキメ顔でそう言った。


―僕はキメ顔でそう言った。」はこの本に登場する斧乃木余接ちゃんの口癖。
斧乃木余接ちゃんは童女なのにの一人称が「僕」なんだけど、女性で一人称が「僕」なキャラは嫌いじゃない。ぷよぷよのアルル(そういえばギャグパートでぷよぷよ言及ありましたね。ばっよえーん)とか「おおかみかくし」の五十鈴ちゃんとか。ただし二次元に限る。リアルで言ってる人はちょっと痛い、というかメンヘラ臭がする(ミドリのギターボーカルの後藤まりこさんとか怖い。でも後藤さんは声とかかわいいので例外的に好きです)。デレるときだけ「わたし」に変わったりしたら確実に死ぬ。キュン死というやつです。


続けて猫物語を読みます。















テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

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